偏差値55の中学なら、5年生開始で間に合います

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※タイトルや本文の偏差値はすべて四谷大塚の偏差値とします。


中学入試はいまは多様化の時代です。

偏差値65以上の学校の入試問題と偏差値55の学校の入試問題はまるで違います。

新4年生2月開始で一斉スタートするのは、塾の都合です。

偏差値60未満の学校ならば、小学5年生4月開始で十分間に合います。

本当に間に合うかカリキュラムをつくってみましたが、5年生の4月1日スタートで、終了は6年生8月20日頃となりました。

カリキュラム作成は慣れていますので、これで行けます。

大手塾のカリキュラムとは狙いが異なっていますので、順番がかなり異なります。

5年生から受験勉強を開始しても、進学塾に4年生から行くのと同じ偏差値を取れます。

タイトルの偏差値55以上というのは、偏差値60以上の学校を目指すならば、カリキュラムはともかく、教材がやや浅いので、このシステムに乗らない方が良いという意味になります。

正直に申しますと、5年生開始の場合は、小学校で学習する算数が活き、学力が付きやすいです。

基礎は、小学校の算数でもじっくり学ぶことになりますので、受験勉強と学校の勉強が上手く両立し、塾で導入というよりも理に適った学習になります。

その関係で、4年生から頑張って通塾開始よりも、ゆるい受験を選択し、5年生から通塾開始をする方が、最終的に高い偏差値になる可能性が高いです。

ポイントは、無駄がないようにすることと、覚える勉強を避けることです。

どうしたらそのポイントが押さえられるかというと、大手塾に通わずに、当教材のEasy対話式算数を使用することです。

5年開始専用カリキュラムで、テストがないため、質の低い覚える勉強にならずに、理解して進めます。

専用カリキュラムをざっと紹介していきます。

5年生4月スタートで、毎週1回進めることを想定します。

第1回から、和差算→つるかめ算(面積図)→平均算(面積図無し)→消去算

ここまでで文章題の書き方を身につけてもらいます。

第5回から、図形の周りの長さ→正方形・長方形の面積→四角形の面積→三角形の面積

図形は簡単だよという印象を残してもらいたいため、詰め込まず、ハードルを下げています。

ややイメージが湧きにくい角度はまだ扱わないことが特徴です。

第9回からは、立方体・直方体の体積→立方体・直方体の表面積→立方体・直方体の展開図→容積

平面図形の後は間髪を入れず、立体図形に入ります。

第13回からは、分数のたし算・ひき算→分数のかけ算・わり算→割合→小数

分数のかけ算を学習したら、割合に入ります。

ここでの割合というのは、なぜ分数をかけるのかというイメージづくりです。

第17回からは、比①→比②→比と割合①→比と割合②

どの受験生のレベルでも比から始めます。

割合の抽象的な話は受験算数で扱わず、小学校の教科書に任せて良いと思っています。

第21回からは、角度①→角度②→円とおうぎ形の面積①→円とおうぎ形の面積②

おうぎ形の前にようやく角度を扱います。

円の面積のところで、まず円周の求め方や円周率とはどういうものかを説明しますが、円周の問題は後回しです。

第25回からは、円柱の体積→円柱の表面積→円すいの体積・表面積→回転体

円を学習したらすぐに円柱や円すいまで行きます。

円周はここで慣れると思います。

第29回からは、植木算→数列→周期性→図形と規則性

いよいよ数系の登場です。

場合の数よりも先に規則性が良いと思います。

第33回からは、つるかめ算(もし〇〇なら)→平均算(面積図)→食塩水の濃度①→食塩水の濃度②

順調にいけばこのあたりで5年生冬です。

第37回からは、底辺比と面積比①→底辺比と面積比②→相似①→相似②

いよいよ平面図形と比です。

4回くらいに分散した方が良いです。

第41回からは、順列・数え上げ・組み合わせ・場合分け

難関校でなければ場合の数はこの4回で良いと思います。

道順などいろいろなテクニックは最後でいいと思います。

第45回からは、仕事算(全体を決める)→仕事算(能力比)→売買損益算(個数無し)→売買損益算(個数有)

第49回からは、過不足算→差集め算→年齢算→表とグラフ

第53回からは、速さ(はじき)→速さ(比)→速さ(複数人)→速さ(図を描く)

はじきというのはテントウムシではありません。

テントウムシは受験算数には通用しません。

第57回からは、容器→水量グラフ→円すいと相似→立体の切断

難しい単元になってきましたが、難しいテーマは扱いません。

第61回からは、四則演算→約数と倍数①→約数と倍数②→素因数分解

数の性質の登場です。

約数と倍数を同時に扱って混同しないで使い分けられるようにします。

四則演算はこのくらいの時期に学習すれば十分と常々思っています。

足早に進めます。

第65回からは、三角数と四角数→数表→暦→規則性テクニック

第69回からは、図形の移動(平行移動)→図形の移動(回転移動)→点の移動→線対称・点対称

第73回からは、ダイヤグラム→通過算→流水算→時計算

第77回からは、比例と反比例①→比例と反比例②

第79回からは、推理①→推理②→場合の数テクニック→数の性質テクニック

第83回は最終回で、ニュートン算

全83回で終了です。

毎週1回の学習で行くと83週間かかるので、5年生4月から始めた場合は、6年生10月末ごろに終わります。

夏休みを週2回のペースに速めることを推奨しますので、その場合は、6年生8月に終わります。

9月からは志望校の過去問を取り組み、それに合わせて必要な勉強を追加していく形で合格までのマップが完成できます。

難しいテーマを扱わないことで、1年5ヶ月で完成することができます。

反復をしないと忘れるという不安のある方もいらっしゃると思いますが、もちろん、週に1日か2日は反復学習をすることを推奨します。

毎回、必須問題を5〜10問用意しますので、約600題になり、それを毎週反復演習して仕上げていきます。

教材は対話式になります。

自学自習や保護者のフォローで十分身につきます。

この期間で十分身につくのは、「専用カリキュラム」と「専用の対話式の教材」と「専用の必須問題集」の存在です。

普通の一般人がアスリートと同じ食事をしないように、専用のシステムで行くことが大切です。

塾などの公開テストはカリキュラムが合わず受けにくく、立ち位置が分からないといった不安がある方もいらっしゃると思いますが、必須問題が全てできれば、四谷大塚偏差値55までの全ての学校で算数は合格点を取れます。

実はあまり当てにならない6年生の夏までの偏差値に振り回されるよりも、必須問題を完璧にという姿勢で学習した方が、個人的にはスッキリしていて良いと思います。

このプランで進めましても6年生の秋からは模試を受けて合格判定も出ますし、良い結果を出せます。

対話式の教材作成の進捗状況や概要は、逐一、このブログでアップします。

ご期待ください。